八ヶ岳だより

オーレン小屋おすすめプラン

小屋番ブログ 最近の気になる本『ヤマケイの黒本』 2018.01.10

山で読書は最高のご褒美だ。

薪ストーブの周りでパチパチとした薪の爆ぜる音や香り、暖かさを感じながら読む時間は格別である。横にコーヒーがあったらたまらない。

ストーブ写真.jpg

しかし年に何度あることだろうか。

雪や雨の日、いや台風の日にしかないかもしれない。

 

今、小屋で本を手に取るのは、一日の仕事終わり、消灯後、火の元や水の管理、戸締りなどを行い、自分の寝床(通称バリケード※)で厳冬期用シュラフに潜り込んだ時だ。

愛用のモコモコシュラフの中はサラサラして心地が良い。そして、すぐに温まるのでぽかぽかだ。

小屋には、登山者用にフカフカの羽毛布団が山ほどある。小屋番は皆使用しているが、自分はシュラフで寝てる。何故シュラフで寝ているかというと様々な利点があり、、まあ、これはまた何時か話そう。

そうそう、シュラフで寝ている場所を食堂テーブルで囲んだ所が、自分の寝床で、歴代スタッフから通称バリケードと呼ばれている。秘密基地のようで中々心地良いのだ。ヘッドライトをつけても目立たないので落ちついて読める場所でもある。

 

小屋番はすぐ熟睡できる派と、消灯後に音楽を聴いたり余暇を楽しむ派に別れる。自分は、熟睡できないので本の力を借りる。ページを開いて本を読み1ページ、2,3・・・5ページ辺りに来ると眠気が襲ってくる。気が付くと寝てる。だから物語をほとんど覚えてないのだ。そこでまた、最初からという、何とも本末転倒な事で、山では1冊も読めてない。

 

元々本好きで、これさえあれば何もいらないと思った時期もあった。

今は、この本が読みたいと思うと、とりあえずアマゾンで購入、自宅の本棚か小屋の本棚に置き、いつか読んでやるぞという楽しみにしている。

話しが横にそれてしまったが、今回お話しする本はその中のものだ。

 

それは、『ヤマケイの黒本』

 

ヤマケイの黒本とは、山にまつわる不思議な話や体験談を集めた本のことだ。

 

その中の「新編 山小屋主人の炉端話」や「山のミステリー」は、 昨年、台風時に読めた貴重な本だ。

   

ウチの大将の話も掲載されていて愛着があるので何回読んでもあきない。 

新編ということもあり、他の小屋の親爺さんの話も加わり楽しい内容なので これはおすすめである。小屋関係者から見てもすごい話ばかり。 それぞれの小屋の親爺さんから生で聞きたいと真剣に思う逸品揃いで、これを小屋で聞けたらさぞ面白いだろうなと、読んだ後に行ってみたい山小屋への地図を広げて眺めている。

 

 そして、今回読み始めているのは「山怪 山人が語る不思議な話」という本だ。 

本の帯についに10万部突破!!ベストセラーと書いてあったので期待できる。 

 

山里に埋もれつつある「語り遺産」を拾い集めた本らしい。

 

 

本のはじめにの中に下記のような一文がある。 

 

「話というものは、本来語られることで生き長らえる。それが現在は語る人も聞く人も 

 

少なくなりつつあるのだ」

 

小さな逸話が絶滅の危機に瀕していると。 

 

 

昔、どこの山小屋でも親爺の炉端話が娯楽だった時代がある。

ウチの大将はそれをまだ続けている貴重な存在なんだと改めて気付いた。 

 

オーレン小屋では、主に、7月の学校登山時や8月に小屋の親爺が怪談や遭難救助の話をする。 

それは、昔からのお決まりの話で、学校登山の生徒さんを早く静かに寝かせる為の語りである。 

 

 また、一般の登山者にこの話をすると隣同士の男女がカップルになるらしい。何とも微笑ましい。

 

当小屋では50年も続いている娯楽が今では絶滅危惧になっているとは何とも寂しいものだ。

学校登山で小屋に来る中学生は大体年間3000人だとすると15万人もの人に語り繋いでいることになる。

 

よくオーレン小屋とネットで検索するとキーワードに 「オーレン小屋 幽霊」と出るのはこのためだ。

中学生がネットの知恵袋で「出るんですか?」と聞いたのがはじまりで、今でもよく聞かれる。

 

この話が何時の日かライブで聞けなくなる日がくる。

今が聞き時だと思う。一般の方でも8月11日山の日は怪談話をしているので是非聞きに来てほしい。

またリクエストがあれば、夕飯の前に、親爺に言ってもらいたい。きっと快く話をしてくれるだろう。


 

さて以前、山小屋主人の炉端話や山のミステリーの著者、工藤隆雄氏からこんな依頼を受けたことがある。

山の次世代の主人が体験した不思議な話は無いか?という事だ。続編の話だ。

その時は、同じ小屋仲間と顔を見合わせ「何もないね~」と氏を落胆させたものだ。

 

あれから10年数年、いつも自分の頭の片隅にはそのことが気になっていた。

小屋主人が体験した不思議な事。山の話の原石。

 

実は、その後様々な出来事が起きたのだ!それは・・・。

 

それから先は小屋でのお楽しみにしておこう。

 

ああ、また本題から横に逸れてしまった。

 

読む本が沢山あるのは、幸せな時間だ。

でも、このシリーズは是非、夜に読んでもらいたい。

私も身震いしながら読み進んでいる。あえて本の内容は伝えないので

ご自身で体験してほしい。

それにしても表紙イラストもリアルに怖いな。

 

山怪.jpg

 

山怪 山人が語る不思議な話 田中康弘

出版社 山と渓谷社

定価:本体1,200円+税

 


おすすめである。有難いことに待望の第二弾も出ているらしい。


 

小屋番 岳


 



 


  

オーレン小屋メルマガ会員様特権2017年7月

オーレン小屋メルマガ会員の皆様、いつもご愛読いただき、誠にありがとうございます。

この度、下記3つの会員様限定の情報をお知らせいたします。

 

1.7月の個室・大部屋空き状況のお知らせ

予約状況カレンダーでは分からない詳しいリアル情報です。

※ご予約は日々変動しています。詳しくはお問合せください。

個室が満室でも当小屋は独自の定員制を導入しておりますので、

大部屋(相部屋)でもお布団1枚のスペースは確実に確保しております。

その点はご安心ください。

※満室日の場合はキャンセル待ちを受付しています。


【7月】

8日(土)個室× 大部屋空いています。

9日(日)個室残り3部屋 大部屋空いています。

10日(月)個室残り3部屋 大部屋空いています。

11日(火)~13日(木)学校登山の為、相部屋1部屋のみ(要問合せ)

14日(金)個室残り2部屋(定員3名~4名) 大部屋空いています。


15日(土)全館ご予約満室、只今キャンセル待ち受付中。(要問合せ)

16日(日)連休の為全館ご予約満室に近い状況です。(要問合せ)


17日(月)連休最終日、個室残り2部屋 大部屋空いています。

18日(火)~20日(木)学校登山の為、相部屋1部屋のみ(要問合せ)

21日(金)個室× 大部屋空いています。


22日(土)全館ご予約満室、只今キャンセル待ち受付中。(要問合せ)

23日(日)個室残り1部屋 大部屋空いています。


24日(月)~25日(火)学校登山の為、相部屋1部屋のみ(要問合せ)

26日(水)個室残り5部屋 大部屋空いています。※7月で1番空いている日です!!

27日(木)学校登山の為全館貸切。

28日(金)学校登山の為全館貸切。


29日(土)全館ご予約満室、只今キャンセル待ち受付中。(要問合せ)

30日(日)大部屋のみ空きあり。 31日(月)大部屋のみ空きあり。


 

2.JR茅野駅からの無料送迎を行います(行きのみ・宿泊者限定)

物資の荷揚げ便に合わせての送迎になります。

時間は東京方面の場合AM9:08、名古屋方面の場合AM9:30の電車で

お越しいただける方のみです。基本3名様からですが、

先約がある場合は、1名様からでご予約可能です。

乗車定員に限りがありますので完全予約制です。

詳しくはお問合せ下さい。

 

 

3.リピーターのお客様へ「オーレン小屋からの年賀状を見てください!」

昨年宿泊されたお客様(宿泊名簿を記入された方)に年賀状をお出ししています。

年賀状はお年玉切手とは別に小屋からも親爺のお年玉付きです。

このハガキを持参していただいた平日の宿泊者の方には、なんと!

ケーキとコーヒーのサービスが受けられます。

※但し、完全予約制です。予約無しで持ってきてもケーキのご用意ができません。

また、他割引サービスとの併用はできません。

是非、夕食後にご活用ください。

※今内容はホームページ上ではご案内していません。メルマガ会員様のみです。

 

 

 

  • Page 1 of 1
  • 1
ページ先頭へ